GREGORYについて
GREGORY（グレゴリー）は1977年にアメリカのカリフォルニア州サンディエゴに設立されたアウトドアや登山用のバックパックの製造を専門とする企業です。
世界的なクライマーとして有名だったWayne Gregory（ウェイン・グレゴリー）と妻スージーの2人によって設立されました。
Wayne Gregoryは『”背負う”のではなく”着る”』ということを提唱しました。
そのため、本格的なアウトドア用のテクニカルパックは抜群の背負い心地を誇ります。
培われたノウハウはタウンユースやデイリー向けのバックパックにも存分に生かされており、『バックパック界のロールス・ロイス』とも称されています。
その後、GREGORYは2014年にサムソナイトに買収されましたが今もバックパックを造り続けています。
デイパック＆ファインデイを比較
私はデイパックとファインデイを所持しており、5年以上使用しています。
この記事ではデイパックとファインデイを様々な角度から徹底比較してみました。
スペックを比較
デイパックとファインデイのスペックを比較します。
容量を比較
デイパックもファインデイも「L(リットル)」で容量が表記されていますが、実際にはどの程度入るのか2Lペットボトルを詰めて比較してみました。
ファインデイ
ファインデイの容量は16Lで2Lペットボトルを3本がピッタリと入ります。
スペック通りであればせめて4~5本程度は入っても良いはずですが入る気配はありません。
休日の外出やちょっとした買い物ぐらいなら困ることはないですが、仕事やアウトドアとなると「容量が少ない」と感じることが何度かありました。
女性や小学生〜中学生にはちょうど良い容量だと思います。
デイパック
デイパックの容量は26Lで2Lペットボトルを3本を入れても余裕があります。
2Lペットボトルを最大6本まで収納することができます。
仕事や日帰りハイキングぐらいなら困ることはないですが、宿泊を伴う旅行や本格的な登山となると「容量が少ない」と感じることが何度かありました。
男性がデイリーで使うのにちょうど良い容量だと思います。
ディティールを比較
デイパックとファインデイのディティールを比較します。
同一のディティール
デイパックとファインデイには多くの同一のディティールが採用されています。
- 8リングアタッチメント
- アタッチメント用Dリング
- レザージッパープル
- トレッキングポール装着用ストラップ
- スターナムストラップ
- ジッパー付きメッシュポケット
8リングアタッチメント
アタッチメント用Dリング
レザージッパープル
トレッキングポール装着用ストラップ
スターナムストラップ
ジッパー付きメッシュポケット
異なるディティール
デイパックとファインデイは同じように見えますが異なるディティールがいくつかあります。
- スリーブポケット※1
- 25ｍｍウェストベルト
- ボトムの裏地
- ジッパー｜フロント＆メインポケット
※1ファインデイ”V2”では増設されている
スリーブポケット
スリーブポケットはデイパックにはありますが、ファインデイには無いディティールです。
ただ新モデルのファインデイ”V2”にはスリーブポケットとメッシュオープンポケットが増設されています。
25mmウェストベルト
ウェストベルトはデイパックにはありますが、ファインデイには無いディティールです。
ボトムの裏地
デイパックのボトム部は補強されていますが、ファインディのボトム部は補強されていません。
ジッパー｜フロント＆メインポケット
フロントポケットはデイパックはダブルジップ、ファインデイはシングルジップになっています。
メインポケットは両方ともダブルジップですが、ジッパーの太さが異なり、デイパックの方が堅牢性の高いYKK#10ジッパーが使われています。
背負ったサイズ感を比較
デイパックとファインデイの背負ったサイズ感を比較します。
デイパックを背負ったサイズ感
デイパックは男性であればジャストサイズで小柄な女性や子供だと少し大きいかもしれません。
ファインデイを背負ったサイズ感
ファインデイは小柄な女性や子供であればジャストサイズで男性だと少し小さいかもしれません。
耐久性を比較
デイパックとファインデイの耐久性を比較します。
ジッパーは耐久性に差があり、ショルダーハーネスは今後使っていくうちに差が出てきそうでした。
ジッパー
ファインデイのジッパーはデイパックよりも小型のものが採用されています。
そのため、ファインデイのジッパーは摩耗するのが早いように感じました。
ファインデイのジッパーは摩耗してしまったので、修理サービスを利用して新しいものに交換してもらっています。
ショルダーハーネス
ファインデイのショルダーハーネスはデイパックよりも薄く柔らかくなっています。
使用されているのはライフスパンEVAという同一の素材ですが厚さが異なります。
ファインデイのショルダーハーネスの方が柔らかく小柄な方でも背負いやすい反面、早くヘタリそうな感じがしますね。
デイパックはこんな人にオススメ！
GREGORYのデイパックはこんな方にオススメです。
- 仕事でもプライベートでも使う
- ”定番”や”ロングセラー”が好き
- 壊れないリュックが欲しい
仕事でもプライベートでも使う
仕事でもプライベートでも使いたいならデイパックがオススメです。
”大は小を兼ねる”ので様々な場面で使いやすく、汎用性が高いのが特徴です。
また、シングルポケットや2wayポケットを外付けすることで容量や機能を拡張することができますよ。
”定番”や”ロングセラー”が好き
”定番”や”ロングセラー”が好きならデイパックがオススメです。
デイパックはGREGORYのリュックの中でも定番でブランド創業当時から存在し、40年以上のロングセラーです。
ロングセラーたる理由があり、40年間でタグやディティールがアップデートされている点も素晴らしいですね。
壊れないリュックが欲しい
壊れないリュックが欲しいならデイパックがオススメです。
デイパックを5年以上使っていますが生地の破れや縫製のほつれは無く、ショルダーハーネスのヘタリもありません。
また、最も負荷がかかるメインジッパーもYKK#10ジッパーが使用されており、壊れる気配はありません。
ファインデイはこんな人にオススメ！
GREGORYのファインデイはこんな方にオススメです。
- プライベートで使う
- ”ミニマリズム”や”U.L.”が好き
- コンパクトなリュックが欲しい
プライベートで使う
プライベートで使うことがメインならファインデイがオススメです。
仕事のようにパソコンやタブレット、書類などを持ち運ぶ必要がなく、休日の外出やちょっとした買い物であればファインデイは十分な容量です。
また、デイパックと同様にシングルポケットや2wayポケットを外付けすることで容量や機能を拡張することができますよ。
”ミニマリズム”や”U.L.”が好き
”ミニマリズム”や”U.L.”が好きならファインデイがオススメです。
ファインデイは本体が軽量で無駄な装飾もなく、ミニマリズムやU.L.(ウルトラライト)が好きな人にも気に入ってもらえると思います。
レザージッパープルを外したり、ブラックに変更したりすることで見た目もスッキリしますよ。
コンパクトなリュックが欲しい
コンパクトなリュックが欲しいならファインデイがオススメです。
ファインデイはコンパクトなリュックで女性や子供(小学生)にも背負いやすいサイズ感です。
また、コンパクトなのに生地はデイパックと同一で頑丈さも兼ね備えているところも良いですね。
まとめ
GREGORYのデイパックとファインデイを様々な角度から比較してみました。
この記事が皆さんのリュック選びの参考になればと思います。
