この記事はこんな人に向けて解説してます。
- コンパクトカーでキャンプに行ける?
- 家族4人の荷物を積める?
- 冬キャンプは荷物が多くなる?
- 家族で行くキャンプ場の選び方は?
これに対する回答は「家族4人でコンパクトカーでも冬キャンプできる!」です。
ただし、快適に過ごすには工夫が必要です。
キャンプを始めて10年以上経ちますが、多くの回り道や失敗を経験しています。
失敗から学んだファミリーキャンプのアイディアを紹介していきますね。
キャンプスタイルを紹介
4人家族+コンパクトカー
4人家族(夫婦+子供2人)で車はコンパクトカーのMAZDAデミオに乗っています。
デミオのラゲッジスペースの容量は280ℓでコンパクトカーの中では普通です。
ルーフボックスを使用
MAZDAデミオにルーフボックス(INNO WEDGE624)を使用しています。
INNO WEDGE624は容量は350ℓでコンパクトカーに使用できるルーフボックスでは大きめでした。
MAZDAデミオのラゲッジスペースと合わせて630ℓの容量を確保しています。
コンパクトカーで行くキャンプ5つのポイント
「家族4人でコンパクトカーでも冬キャンプできる!」と言っても工夫することは必要不可欠です。
コンパクトカーでキャンプするために工夫するべき5つのポイントを解説していきます。
- 車の積載容量を増やす
- 高規格なキャンプ場を選ぶ
- 過ごしやすい季節を選ぶ
- スタッキングできる道具を選ぶ
- 無駄な道具を無くす
車の積載容量を増やす
車の積載容量を増やす方法を探しましょう。
4人家族で道具を持参して快適にキャンプするためには約500ℓ〜700ℓの積載容量が必要と考えています。
コンパクトカーのラゲッジスペースが広い車種でも約300ℓ〜400ℓなので、別で積載容量を確保する必要があります。
- HONDAフィット:約427ℓ
- NISSANノート:約330ℓ
- MAZDAデミオ:約280ℓ
小型SUVだと400ℓ前後、大型SUVだと900ℓを超える車もあります。
コンパクトカーや小型SUVだとルーフキャリアやルーフボックス、リアキャリアを使用して積載容量を増やすことが必要になるでしょう。
ルーフボックス・ルーフキャリア
コンパクトカーの場合、ルーフボックスやルーフキャリアがオススメです。
ルーフボックスやルーフキャリアは種類が多く、車用品専門店で購入すれば即日取り付けてくれます。
コンパクトカーに適合するルーフボックスは250ℓ〜350ℓのラインナップがあるので、ラゲッジスペースと合わせて600ℓを目安に選びましょう。
ルーフキャリアでもハードケースを組み合わせれば、200ℓ〜250ℓの積載量を増やすことができます。
リアキャリア
リアキャリアを装着するためにはヒッチメンバーというアタッチメントが必要になります。
ヒッチメンバーの取り付けにはバンパーの脱着やバンパー・アンダーカバーの一部をカットしなくてはいけないので専門業者へ依頼する必要があります。
ヒッチメンバーは牽引も可能になるメリットがありますが、下記のようなヒッチカーゴを取り付けても積載量があまり増えないのでオススメできません。
高規格なキャンプ場を選ぶ
高規格というとトイレが綺麗、お風呂付き、炊事場でお湯が使えるといったイメージがあるかもしれません。
しかし、ここでは「高規格=少ない道具でキャンプできる」と定義します。
- 電源サイトがある
- 売店が充実している
- コインランドリーがある
- 道具をレンタルできる
電源サイトがある
電源サイトにはサイト内にコンセントがあり、電化製品が使えます。
家庭用の冷・暖房器具が使えるため、アウトドア用の嵩張るバッテリーや燃料が不要となります。
燃料切れの心配もなく、冷・暖房器具を24時間使用できるメリットは大きいと言えますね。
ただし、使用できるワット数に制限がある場合があるので事前にキャンプ場に確認しましょう。
また、雨などで漏電するリスクもあるので、延長コードは下記のような屋外用の防雨・防塵対応のものを使用しましょう。
売店が充実している
売店が充実しているとキャンプ場で食料品や燃料を購入できます。
食料品や燃料は積載を圧迫するので、キャンプ場で購入できるものを事前にリサーチしておきましょう。
持っていく食料品が少なければ、クーラーボックスも小型化できます。
コインランドリーがある
コインランドリーがあると持っていく衣類やタオルを減らすことができます。
特に子供は汗をかいて、汚れるのが前提なので着替えの回数は多くなりがちです。
乾燥機まであれば最高ですが、夏場なら洗濯してもすぐに乾くのでハンガーを持参して干しておくと良いでしょう。
道具をレンタルできる
道具をレンタルできれば、持っていく道具を減らせます。
嵩張るものや無くても良いけど有ると便利なものはレンタル品がないかリサーチしておきましょう。
道具一式をレンタルできるキャンプ場もあり、道具購入の参考になるのもメリットと言えそうです。
過ごしやすい季節を選ぶ
夏と冬に快適にキャンプをするためには道具が増えます。
一般的に快適に過ごせる気温は…
- 夏:25℃〜28℃(湿度45%〜60%)
- 冬:18℃〜22℃(湿度55%〜65%)
と言われています。
日本一キャンプ場の数が多いとされる山梨県の1年間の平均気温は下記のようになっています。
快適に過ごせる気温を25℃〜22℃とすると6月・9月が狙い目と言えそうですね。
反対に真冬(12月〜2月)にキャンプに行くためには暖房器具・厚めの衣類・冬用の寝具が必要になり、嵩張るものが多く、荷物が増えやすいと言えます。
小さく収納できる道具を選ぶ
小さい道具ではなく「小さく収納できる道具」を選びましょう。
- 道具は収納までイメージして選ぶ
- ハードタイプよりもソフトタイプ
- コンパクトな道具は高価格
道具は収納までイメージして選ぶ
道具一つ一つの大きさよりもスタッキングできるものを選ぶことが重要です。
同メーカーの商品はスタッキングできる場合が多いので、リサーチしてから購入するようにしましょう。
ハードタイプよりもソフトタイプ
クーラーボックスやギアケースはソフトタイプがオススメです。
クーラーボックスは下記のような畳めるソフトタイプであれば、中身が空になったら畳めるので場所をとりません。
また、ギアケースも壊れやすいギア以外は下記のようなソフトタイプに収納するのがオススメです。
下記のようなハードタイプは収納や積載時にデッドスペースができやすく、思いの外、積載容量が増やせないことがあります。
どうしてもハードタイプが良ければジャストサイズを探すようにしましょう。
コンパクトな道具は高価格
キャンプ道具は軽量コンパクトなものは高価格になりやすいです。
「大きさ」によって価格差が大きいキャンプ道具の筆頭はシュラフ(寝袋)です。
下記のシュラフは快適使用温度がほぼ一緒にも関わらず、価格と収納時の大きさが全く異なります。
NANGA オーロラライト900DX | Snugpak ベースキャンプスリープシステム | |
価格 | 66,000円 | 16,500円 |
収納時の大きさ | 直径21cm × 長さ41cm | 直径30cm × 長さ50cm |
素材 | ダウン | 合成繊維 |
快適使用温度 | -10℃ | -12℃ |
ただし、全て高価格のものを揃える必要は全く無いと考えています。
それよりも「今よりもどれくらいコンパクトに収納できるのか?」というベネフィットと価格を天秤にかけてベネフィットが大きければ購入すると良いでしょう。
無駄な道具を無くす
無駄な道具を無くすには「目的が重複した道具を持たない&目的が複数ある道具を持つ」ことが重要になります。
目的が重複した道具を持たない
例えば「切る」という目的に対して複数の道具を持って行っていないでしょうか?
- 包丁
- キッチンバサミ
- 折りたたみナイフ
- シースナイフ
最初は2種類ぐらいあっても良いですが、慣れてくるとナイフ1本で「切る」こと全てができるようになってきます。
慣れるために家でもアウトドア用のナイフを使っておくと良いでしょう。
目的が複数ある道具を持つ
例えば「調理器具」であれば、炒める・茹でる・蒸す・揚げる・燻すという5つの調理方法に対して幾つの道具を持って行っているでしょうか?
- フライパン
- 鍋
- 蒸し器
- 天ぷら鍋
- 燻製機
必要な道具全てを持っていくと積載量がどんなにあっても足りません。
アウトドア用クッカーが一つあれば炒める・茹でる・蒸すはできるものが多いので、アウトドア用クッカーは必ず揃えましょう。
まとめ
家族4人でコンパクトカーでキャンプに行く方法を紹介しました。
コンパクトカーでも工夫することで適なキャンプになります。
コンパクトカーでキャンプは諦めている方や荷物が積めるか心配な方の参考になれば幸いです。