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IASTMとは?インストゥルメントを使った筋膜リリースをスポーツトレーナーが徹底解説!

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ぴーすけ

突然だけどIASTMって知ってるかな?

理学療法士

IASTMですか…?それは美味しいんですか?

ぴーすけ

食べ物ではないね…

ぴーすけ

IASTMはインストゥルメントといわれる器具を使用して軟部組織に対して用いる治療法のことだよ!

理学療法士

初めて聞きましたね…

ぴーすけ

巷では筋膜リリースと言われたりもしているね!

理学療法士

筋膜リリースは聞いたことあります!IASTMについて教えてください!

ぴーすけ

この記事では軟部組織に対する治療方法であるIASTMについて解説するね!

IASTMとは?

ぴーすけ

IASTMとは下記の頭文字をとった治療のこと!

  • Instrument
  • Assisted
  • Soft
  • Tissue
  • Mobilization
ぴーすけ

下記のような金属製の器具(Instrument)を使用して軟部組織(Soft Tissue)に対して用いる治療法の総称だよ!

インストゥルメント

IASTMの起源

IASTMの起源は2500年前ほど前の中国の刮痧(かっさ)療法であるとも言われています。

元々は東洋医学的な考え方の下に経絡の流れを良くするという治療ですね。

かっさで使用する器具はプラスチック、セラミック、天然石、金属など様々な素材があるようです。

IASTMの種類

IASTMで用いるインストゥルメントは様々なものが存在していますが金属製が多いです。

海外で生まれた技術のため、下記のようなインストゥルメントテクニックのほとんどが輸入されたものになります。

  • Graston Techniques(グラストンテクニック)
  • SMART TOOLS(スマートツール)
  • GAVILAN(テクニカガビラン)
  • HawkGrips(ホークグリップス)
  • MORACT technic(モアクトテクニック)

起源は中国のようですが、アメリカでパッケージ化されたものが多いですね。

そんな中、唯一日本製のインストゥルメントを扱っているのがMORACT technic(モアクトテクニック)です。

私も実際に受講し、インストゥルメントを購入しました。

インストゥルメントの品質もトップレベルですし、講習会の内容も面白くオススメです。

IASTMの効果

IASTMは筋膜リリースとも呼ばれています。

インストゥルメントで筋膜をリリースし、可動域を拡大したり、組織を活性化したりする効果があるとされています。

スポーツ現場で実施に使用していますが即効性も高く、可動域に対する高い効果を感じます。

しかし、効果の機序に関しては様々な意見があるようです。

筋膜をリリースするという考えには懐疑的な意見も多く、「筋膜を剥がすほど強く擦れば、筋膜がリリースされる前に皮膚がボロボロになる」という方もいるみたいですね。

私が受講したMORACT technicではIASTMで固有感覚の変化を起こしてエクササイズを行うことで長期的な組織の変化を起こすという説明でした。

今後、IASTMの効果の機序がさらに明らかになっていくことを期待しています。

IASTMの使用方法

ぴーすけ

IASTMの基本的な使用方法を紹介するよ!

IASTMを使用するために必要なもの

インストゥルメントの使用には主に下記のものが必要になります。

  1. インストゥルメント
  2. クリーム or オイル
  3. タオル
  4. 消毒用アルコール or クロルヘキシジングルコン酸塩
インストゥルメント

インストゥルメント

下記のような器具のことで、ブレードとも呼ばれたりもしますね。

インストゥルメント

クリーム or オイル

専用のクリームまたはベビーオイル等は皮膚の摩擦抵抗を下げるために使用します。

専用クリームが無い場合には超音波治療器で使用するジェルやボディクリームなどでも代用できますね。

インストゥルメント

タオル

実施後にクリームまたはオイルを拭き取るために使用します。

消毒用アルコール or クロルヘキシジングルコン酸塩

実施後にインストゥルメントを消毒するために使用します。

インストゥルメント

IASTMの使用手順

IASTMの使用手順を紹介します。

  1. 対象部位の評価
  2. クリーム or オイルを塗布
  3. インストゥルメントでストローク
  4. クリーム or オイルを身体・インストゥルメントから拭き取る
  5. インストゥルメントを消毒

対象部位の評価

IASTMを実施する対象部位の評価をしていきます。

IASTMは軟部組織(Soft Tissue)に対する治療なので軟部組織の評価を行っていきます。

主に可動域や触診で評価すると良いでしょう。

クリーム or オイルを塗布

実施する対象部位に対してクリームまたはオイルを塗布していきます。

筋膜リリース

インストゥルメントでストローク

クリームまたはオイルの上から皮膚を擦るようにインストゥルメントをストロークしていきます。

実施時間は1部位30秒~5分程度で十分だと思います。

強さは対象者の好みによって変えたりもしますが、弱くても十分に効果を感じられるはずです。

筋膜リリース

クリーム or オイルを身体・インストゥルメントから拭き取る

治療が終わったらタオルで対象者の身体とインストゥルメントからクリームまたはオイルを拭き取ります。

筋膜リリース

インストゥルメントを消毒

使用したインストゥルメントをアルコール消毒薬またはクロルヘキシジングルコン酸塩を薄めたもので消毒します。

インストゥルメントは直接皮膚に触れるため、使用後に必ず消毒をしましょう。

スポーツ現場での使用する時の工夫

スポーツ現場では実際に使用する場合には下記のような工夫をして実施しています。

  1. 浅部または深部を狙って実施する
  2. ウェアの上から実施する
  3. 動かしながら実施する
  4. ストローク方向を変えてみる

浅部または深部を狙って実施する

対象部位の筋を伸張させて実施すると浅部筋を弛緩させて実施すると深部を狙うことができます。

左が浅部を狙った例、右が深部を狙った例になります。

筋膜リリース

ウェアの上から実施する

Tシャツやスパッツなど薄いウェアであればウェアの上から実施することも可能です。

筋膜リリース

動かしながら実施する

関節を動かしながら筋の伸張と収縮を合わせて行うことでより高い効果を出すことができます。

ストローク方向を変えてみる

筋に対して並行だけでなく、横断するように実施するなどストローク方向を変化させることで固有感覚の入力に変化を与えることも重要です。

筋膜リリース

IASTMのエビデンス

ぴーすけ

IASTMのエビデンスを紹介するよ!

下記は健常な方の関節可動域と怪我している患者の痛みを改善するIASTMを支持するというシステマティックレビューです。

The current literature provides support for IASTM in improving ROM in uninjured individuals as well as pain and patient-reported function (or both) in injured patients.

Instrument-Assisted Soft Tissue Mobilization: A Systematic Review and Effect-Size Analysis – PubMed (nih.gov)

下記はハムストリングスに対する介入では静的ストレッチよりもIASTMやPNFの方が有効であったという報告です。

These findings demonstrate the effectiveness of PNF and IASTM techniques over static stretching for hamstring flexibility.

Instrument-assisted soft tissue mobilization and proprioceptive neuromuscular facilitation techniques improve hamstring flexibility better than static stretching alone: a randomized clinical trial – PubMed (nih.gov)

ぴーすけ

しかし、反対意見があるのも事実だね。

下記は上半身、下半身、脊椎疾患の管理における機能や痛み、可動域についてIASTMの有効性を支持するものではないというシステマティックレビューです。

Evidence of very low-quality certainty does not support the efficacy of IASTM in individuals with or without various pathologies on function, pain, and range of motion in the management of upper body, lower body, or spinal conditions.

Effectiveness of instrument-assisted soft tissue mobilization for the management of upper body, lower body, and spinal conditions. An updated systematic review with meta-analyses – PubMed (nih.gov)

まとめ

ぴーすけ

IASTMに関してまとめるよ!

ISTMに関して

IASTMの起源は2500年前ほど前の中国の刮痧(かっさ)療法であるとも言われている

IASTMの主な種類

  • Graston Techniques(グラストンテクニック)
  • SMART TOOLS(スマートツール)
  • GAVILAN(テクニカガビラン)
  • HawkGrips(ホークグリップス)
  • MORACT technic(モアクトテクニック)※唯一の日本製

使用に必要なもの

  • インストゥルメント
  • クリーム or オイル
  • タオル
  • 消毒用アルコール or クロルヘキシジングルコン酸塩

クリームまたはオイルを塗布してインストゥルメントでストロークして使用

IASTMの効果

  • 健常な方の関節可動域と怪我している患者の痛みに有効
  • ハムストリングスに対してストレッチよりもIASTMは有効
理学療法士

ありがとうございました!